ハカランダドレッドノートタイプの大改修
どこかの個人制作家の方が作られたギターでしょう。
なかなか厳しいコンディションでしたが、オーナー様との打ち合わせで以下の内容で大改修しました。
お預かりした段階でボディトップの塗装を剥いだ状態でした。
トップはソリッドのエナメルブラック、ウレタン塗装です。
フラットトップのトップ塗装はブリッジを剥がして作業するため手間がかかります。
元のネックはばが40mmを切るほど細くなっていて、サドル側は比較的広く弦間がとられていたため、弦落ちが発生していました。
これはなかなか手こずりました。
まずはマホガニー部分のネック側に角材を作ってネック幅を広げ、指板と同材のエボニーの角材で指板の幅を広げました。
まぁ、文書にするとわかりにくいですが、大変な作業だったということです。
通常はこの手の場合はネックを作り直したいところですが、費用面からコストを抑えて出来る方法をご提案させていただきました。
接木しているため、ネック裏はバーストをかけてサテンフィニッシュ。
最終ネック幅は44mm強まで広げることができました。
弦落ちはもちろんなく、フレットも打ち変えていますので、しっかりと発音してくれるようになりました。
なかなか手強い内容でしたが、なんとかまとまりました。