リペアクラフト日記


Morris w60 フレット交換 ピックアップ取り付け

80年ごろのものでしょうか。
この頃の国産ギターはしっかりと丁寧に作ってますね。

丁寧というか、ガチガチというか。

とはいえ30ー40年前の個体になるわけで、各部にガタがきています。

フレットの磨耗、浮き
ハイポジションの起き
サドル、ナットの磨耗

この辺りはどうしても消耗、痛みがでてきます。

まずはネック、フレット周り。

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ハイエンドミュージックではネック周りは必ずネックジグ使います。
指板の修正ですね。
この作業は2回繰り返してます。

1度セットして削り。
ジグから外して弦を張り、もう一度セットして削る。
削ってるとどうしても質量が変わるので、ジグの数値に狂いがでるので一度外してセットし直すわけ。

こうすることで狂いをしっかりとることができます。

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セルがあるのでフレットを処理して打ち込み。

ここからは何時もの作業。

サイドカット
すり合わせ
リファイリング
サイド形成
セットアップ

あ、ナットもしっかり作り直してます。

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そしてお次はピックアップの取り付け。

今回はアンダーサドルピエゾとコンフィマイクのL.R.baggs anthem SLを。

エンドピンホールをリーマーで拡張します。
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次はアンダーサドルピエゾを通す穴。

サドルスロットの両サイドに穴を開けます。
片方から入れてもう片方から端っこを差し込むとズレずに安定します。

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後はピエゾを仕込んで、コンフィマイクをくっつけて、エンドピンジャックを取り付けて、バッテリーボックスを取り付けて。。。

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セッティングはローアクションのセット、12Fで1弦1.5mm、6弦1.9mmほど。

ご機嫌なサウンドでした。

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