リペアクラフト日記


Yamaha BB1200 元起き フレット交換

公開日:2015/04/09

80年代のヤマハbb1200のリペアです。

お預かりした段階で、まずはロッドの効き具合の確認。

回せる限界まで回しても順反りが治らず、弦高は12Fで1-4弦ともに5mmオーバー
それでも15Fより上のハイフレットではバズが発生。

ロッドが効き切らないことに加え、激しい元起き。

なかなか厳しい個体です。

ここまでの症状だと、通常範囲のリペアを超えているので、アップチャージが普通ですが、当店ではフレット交換料金の27000円で全て治しています。

施工内容はいつも通り。

フレット抜き
フレット溝調整(木が痩せて溝が広がっているため埋めて切り直し)
指板修正
フレット打ち
ナット作成
すり合わせ
リファイリング
サイドエッジ処理(今回は古い個体でサイドの塗装がボロボロなのでそこもリタッチ)
全体調整

指板調整は今回はジグに固定、削り、ジグから外す、コレを4回やりました。

さらに、ロッドが限界だったため以下の2つの施工により、1周近くロッドを戻して12Fで1弦1.3mm、4弦1.6mmまで落とすことが可能なローアクションセッティングでの仕上がりです。

・ロッドナットの研磨及びスペーサーをいれることでレンチとの噛み具合を改善。

・フレット溝を埋めて溝切りをしなおす際、フレットのタング幅に対してタイトな溝の幅に調整。
キツ目にフレットを打ち込むことでネックを逆反り方向に。

ここまでやっても27000円でやってます。
(バインディングがあると3000円プラス、メイプル指板なら9000円プラスです)

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ビフォーを撮り忘れましたが、ネックサイドの塗装がボロボロでしたので、サイドエッジの処理をする時にはリタッチも含めて実施しています。

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