リペアクラフト日記


Gibson es335 79’s フレット交換

公開日:2015/06/30

全く同じ年式の335私も持ってます。

私のギターもそうですが、この335ももれなくネックにねじれがあります。
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70年中期から後期のギブソンはほんとにねじれが多い。

でもほぼ全て指板修正でクリアできます。

あくまで推測でしかないですが、ねじれの原因を考えてみました。

69年の後期から3pネックの仕様に変わっており、73年ごろまでのものでねじれがでているものは見たことがありません。

74年のシリアルがデカールになるころから、ねじれのあるギターをよく見ます。

そもそも3pネックにしたのはなぜか、コスト削減は考えにくいです。

最もな理由は個体差を減らすため、またネック強度を上げるために3pにし、またヘッドとネックの境目にボリュートを仕込み始めたのもこの頃からです。

3pや5pはギブソンの高級機種に該当するl5やbyrdland、j200などでももっと古い年式から採用されていることから、コスト面ではなく剛性やサウンド面からのチョイスであると判断できます。

ではなぜ70年中期ごろからはねじれがあるのか。

3pで強度やねじれを防ぐには1本の木を3分割して、真ん中だけをひっくり返すことで本来意図する強度やねじれに強いネックを作ることができます。

あくまで個人的かつ予想の範疇ですが、、、
量産化が進み、イケイケどんどんで作る時代に差し掛かり(70年中期ごろ)、ひとまず細くした材を3つくっ付けておけ!!
となったんじゃないかなぁと思ってます。

実際3pネックでしっかりとしたものは両サイドの木目は真ん中を除いて辻褄が会います。

この特定の年式では両サイドの木目の辻褄があいません、、、

なのでこの推測で間違いないんじゃないかなぁと思ってます。

話はそれましたが、フレット交換で、指板修正をしてしっかりと治させていただきました。

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私のはスクエアインレイですが、ドットインレイですね、これもかっこいい!

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